「なんでだよぉぉ!!!」昇華させた幼少期の思い

もう何年も前になりますが、友達3人で飛騨高山の山下清原画展に足を運んだ際、原画の下絵でちぎり絵を楽しめるお土産を購入し、誰が一番センスあるかお披露目しよう!という事になりました。

わたしは1つのことに集中すると割と何時間でも熱中してしまうほうで、この日も自宅に帰ってからちまちまと貼り絵用の折り紙をちぎりはじめました。

……数分作業してふと。

幼稚園の工作で初めて貼り絵をした事を思い出しました。その思い出というのが、わたしが人生で初めてなんとも言えないもやもやを感じた出来事でした。

だって納得できないんだよぉ!!!

幼稚園年長さんの頃、何かの発表会。一人一人貼り絵をしてお披露目しましょう。

先生「おりがみを小さくちぎってどうぶつさんをつくりましょうね」

丁寧に見本も見せてくれた気がします。

みんな「はーい!」

5歳のむーちゃん「・・・?」

みんな思い思いに作業を始める中、軽く混乱して机の前で固まるわたし。

先生「むーちゃん、どうしたの~?」

わたしの異変を感じてか、先生がもう一度丁寧に説明してくれて張り絵をするよう促します。ますます焦るわたし…

わたしのその時の思考はただ1つ。

なんではさみでどうぶつのかたちに切らないの!??

小さくちぎって動物のかたちに貼り合わせていくというのが当時のわたしには理解出来なかったのです。

(小さくってどのぐらい??)

(どういう順番で貼っていけばいいの!?)

幼いなりにとにかくいろいろ思考を巡らせたんだと思いますが、周りが作業を進めている様子を見てかなり焦ったのを覚えています😣

周りがすんなり受け入れて出来ていることをなぜ自分だけが理解できずにいるのか…恥ずかしくて泣きたいようななんとも言い難い感情だったと思います。子供って大人が考えているよりずっといろんな事を感じて考えていますよね💦

そしてどうにもならなかったわたしが最終的にどうしたかというと、はさみでどうぶつのかたちに切り、絵型に貼って誰よりも早く先生に提出しました。もちろん先生には受け入れられず、母親と先生に手伝ってもらって貼り絵を仕上げる事になったのですがその間も見よう見まね。無事貼り絵は仕上がりましたが、納得はしていないので心はもやもやしたまま。

当時の私を擁護すると、ちょっと他とは違った考え方をしただけで、合理的に楽をしたいとか頑固というわけではないんです。性格とか思考回路が特殊とかそんなことでもない気がしていて😥小さくちぎって貼るという行為に目的を見いだせず、こうしたらどうぶつさんになるのに!!っていうあくまで純粋な気持ちだったんです(笑)

長々と書きましたが、自分がいろんな感情と葛藤して出したことが他人に受け入れられなかったという経験が当時のわたしにはショックだったんだと思います。でも周りから見たら楽したようにしか見えないですよね😓

5歳のむーちゃん、大人になった私が当時を振り返って、ほかの誰でもないわたしがあなたの気持ちを理解しているので大丈夫。あなたの気持ちを受け入れられるくらいにわたしも経験してそれなりに大人になったのよ。そしてちぎって貼るちぎり絵の良さを知るまでに成長できたよ。

そんなこんなで山下清原画展のちぎり絵完成!!!

見てるか!当時のわたし!!

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